意外と見落としがちな足の爪のマナー
葬儀の身だしなみというと手の指先にばかり気が向きがちですが、実は足の爪(ペディキュア)も意外と見られているポイントであり油断は禁物です。通常、葬儀では黒いストッキングを着用するため足の爪は隠れていると思われがちですが、ストッキングのデニール数によっては薄く透けて見えることがあり、特に真っ赤なペディキュアやラメの入った派手な色は黒い生地を通しても色がわかってしまうことがあります。また、お通夜や葬儀の会場がお寺や和室のある斎場だった場合、靴を脱いで上がらなければならないシチュエーションは頻繁に発生します。その際、スリッパを履かずに畳の上を歩くこともあり、足元の身だしなみが露わになる瞬間が訪れます。もし派手なペディキュアをしていると、正座をした時などに後ろの人から見えてしまい「こんな時にまで派手な爪をしているのか」と不謹慎な印象を与えてしまいかねません。冬場などで厚手のタイツを履いている場合は隠せるかもしれませんが、葬儀の正式なマナーとしては肌が透ける程度の薄手の黒ストッキングが推奨されているため、やはりペディキュアもオフしておくのが無難です。ジェルネイルなどでどうしてもオフできない場合は、手の爪と同様に上からベージュのマニキュアを重ね塗りして色味を抑えるか、あるいは靴下タイプのストッキングカバーや厚手のフットカバーを持参して、靴を脱ぐ場面だけ重ね履きをして隠すという対策も有効です。見えないだろうという甘い考えは捨てて、頭のてっぺんから足の爪先まで全身で故人を悼む姿勢を整えることが、大人の女性としての嗜みでありマナーでもあるのです。