ペットと一緒に葬儀を行いたいと考えた時、最初にして最大のハードルとなるのが斎場選びです。多くの公営斎場や一般的な貸しホールでは、衛生管理や他の利用者への配慮、建物の規約などを理由にペットの立ち入りを禁止しているケースが大半だからです。そのため、ペット同伴を希望する場合は、最初から「ペット可」を謳っている民営の斎場や、一日一組限定の貸切型ホール、あるいは自宅葬を選択肢に入れる必要があります。斎場を探す際には、単に「ペット可」という言葉だけで判断せず、具体的にどの範囲まで同伴が可能かを細かく確認することが重要です。例えば、「エントランスまでならOKだが式場内はNG」「ケージに入れていれば式場内もOK」「リードをつなげば館内を自由に歩かせても良い」など、施設によって許容範囲は大きく異なります。また、大型犬の場合は受け入れが難しい施設も多いため、ペットの種類や大きさについても事前に伝えておく必要があります。さらに、待機場所の有無や、排泄物の処理ルール、鳴き声対策についても確認しておくべきポイントです。もし読経中にペットが吠えてしまった場合、すぐに連れ出せる控室や屋外スペースが近くにあるかどうかも、当日の安心感に直結します。葬儀社に相談する際は、曖昧な聞き方をするのではなく、「故人の愛犬を抱っこして喪主挨拶をしたい」「火葬場まで連れて行きたい」といった具体的な希望を伝え、それが実現可能な会場を提案してもらうのが近道です。最近では、ペット同伴に特化した葬儀プランを提供する会社も増えており、そうした専門業者であれば、ペットに理解のある僧侶の紹介や、ペット用の喪服レンタル、当日のペットシッター手配など、きめ細やかなサポートを受けられる場合もあります。限られた時間の中で理想の斎場を見つけるのは大変ですが、妥協せずにリサーチすることで、後悔のないお別れの場を整えることができるのです。